佐々倉のカノジョ。
「ん?どした、璃乃」
「え?あ、えと、お腹すいてぼーっとしちゃった」
「あはは、もう、アンタが遅かったからじゃんっ」
「えへへ…」
友達の彼氏好きになっちゃうなんて、最低だよね、私。
これ以上はいけないって思うのに、
どこに行ってもあの色を探してしまう。
すごく目立つ、金髪。
あぁもう、嵐くんのこと考えるのやめよう!
もやもやとしているうちに、学校の近くのファミレスに着いていた。
「璃乃、なんかやっぱ今日、上の空じゃない?調子悪いの?」
「そ、そんなことないよ」
曖昧に相槌返してたのバレちゃったか。
「ま、食べたら治るっしょ、早く行こ」
「うん!」
私の、誰にも秘密の内緒の気持ち。