佐々倉のカノジョ。


「嵐くん、ここ座ろーよっ」

「んー?」


教室の左後ろ。
つまり、一番はじっこで、当てられにくい!

席替えあったら意味ないけど…。


私はルンルンと一番後ろの席にすわ…

ひょい、ストンっ。


私を持ち上げて、前の椅子に座らせると、当たり前のように私が座ろうとしたところに座った。


「…私うしろがいいよ~っ」

「ばか。俺が前になってお前黒板見えるのかよ」

「…」

ごもっともだけど…
どーせ、ちっちゃいもん!ふん!

頬を膨らませて無言の圧力をかけるも、

「睨んだって可愛いだけだぞあほ」

さらりとスルー。

褒められたの?貶されたの?

「んべ」

「口ん中、虫入るぞ」

「入んないもん!!」


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