輪廻
普通の時はごく普通。
普通が何かも解らないけれど、私の家は一瞬で裕福になった。

朝は毎日のようにパン。
パパは嘘臭い笑顔で、私の髪をポンと叩いて、ママとキスして出掛けるんだ。

そして、私はパパが買ってくれた高級なランドセルを背負って学校へ行く。

ソラ「鈴音んち、本当に金持ちだよね?そんなお前は虫にでもなりな。」

ソラが言い出してから、私は地べたに這いつくばって、虫を集めた。

リュウ「ソラは可哀想、あーあ、鈴音、ソラのスカートまた汚したから俺達のコオロギ昨日より多めに捕まえる罰だ。」

ソラ「リュウ君ありがとう…私、服がないから酷い…鈴音ちゃん…。」

リュウ「ほぉら、ソラ泣かないの。泣くのは鈴音だけで良いんだよ!鈴音なんだから鳴けよ、鳴け鳴け!」

私は泣きながら一生懸命、コオロギや鈴虫を探したけれど、姿も形も解らないから怒られて。

ソラ「あっ、鈴音がまた泣いてる!泣くのはリーン、リーン!りーんーねー!」

泥にまみれたスカートの裾。
高級なランドセルが転がり落ちて、高級なスカートが汚れて、家に帰る。

父親は航空会社で働いているから父親とゆうものが家に居る記憶が殆どない。
そもそも、あの人はどこに寝泊まりしていたのだろう。
私は怖くなるんだ。
私は昔、どこに居たのだろうと。
そして、両親は一体何者なのだろうと。
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