下僕お断り!



かすれた声でそう言って、優しい手つきで私の手の甲を撫でる。



え、




なんだよ、それ



「なんで……?」


「俺と一緒にいると月花が傷付く。俺は、そんなの嫌だから」


下を向いてひざまずく矢吹の顔は見えない。

だけど私の手を撫でるその手は、声は、とても――震えていた。



怖いのだと、矢吹は零した。

「君を失うのが怖いんだ」


だったら今この場で手放した方がましだと。

そう、言うんだ。







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