下僕お断り!
「俺は月花に惚れてるよ。認めるさ」
電話の向こうで少し息を呑むのがわかった。
そして、日比谷は、笑った。
『…やっと、か。うん、よかった。腹くくってよ?』
安心したような、悲しそうな声。
『月ちゃんは今いい方向に歩めてる。月ちゃんに手ぇ出すからには、泣かせたりなんかしたら絶対許さないから』
「分かってる。……本気で落としてやるよ。後悔なんてする暇もないくらいに、さ?」
日比谷はくすくすと笑っている。