下僕お断り!
「あと、ほかの女の子にあんなこと言うなよ?私ですら傷ついたんだからな!」
「え、あ、うん。……言いすぎた、かもね。ごめん」
矢吹が目をそらしつつ小さく謝る。
そうして何度か目をさまよわせたあと、苦しそうな顔していった。
「やっぱ、そのカッコもう禁止ね。俺以外の男の前できないで」
さらり、と私の長い黒髪をひとふさすくいとる矢吹。
無意識なのか、毛先を指先でいじる。
「なんでさ」
「……見るに耐えられないから。にあってないしね」
「!…デスヨネ……」
知ってたもん…。
かわいいのは服だけって知ってたもん…。