遠くにいる君に。











それから、一体何分が過ぎただろう。







結菜は、全然戻ってこない。






心配になって、吉葉陽向のお墓に戻った。





どうしたんだろう。積もる話もあるんだろうけど、




もう時間も遅くなるし、危ないよな。





そう判断して、進んだ。







結菜が吉葉陽向のお墓の前にいるのが見えた。





「ゆい………な」





結菜は、お墓の前にひざまづいて、







泣いていた。




表情も、泣き顔も見えない。




なんで泣いているのかさえ。



結菜のなかには、まだ吉葉陽向がいるんだな。




まるで、陽向が結菜から離れたくないっていってるみたいに。






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