不機嫌なアルバトロス
手を引かれて歩きながら、そっと彼の横顔を盗み見る。


―本当にきれーな顔だなぁ。


再確認する。


金曜の昼には黒髪だった彼は、金曜の夜から確かに金髪だった。


―黒に染めたのかな。でも金髪の時も染めてるわけだよね?痛まないのかな。


艶やかな髪はその気配すらない。


長い睫毛も、高い鼻も、薄めの唇も、全てがちょうど良い位置にある気がする。



「…俺の顔になんかついてる?」



前を向いていた瞳が、急にこちらに向いたので一際大きく心臓が跳ねた。



ふ、不意打ちっ



「いいいいえ!何も!」


わざとらしいほどに目を逸らてしまった。
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