守ってダーリン!
「かなりかわいかったけど。

いつも、あのくらい甘えてくれればいいのに」


(!?)


「!!ちょっ・・・!!」

すっとんきょうな声をあげ、私は勢いよく立ち上がってしまった。

ガタン!という椅子の音が店内に響き渡り、驚いたウェイトレスが私の元に駆け付けた。

「どうかしましたか!?」

「い、いえ・・・すみません・・・!」

私は慌てて否定して、うつむいたまま席に着く。

直くんはそんな私の姿を見ながら、楽しそうに笑っていた。


(もう・・・!!)


火照った顔で彼を睨むと、直くんは「ごめん」と言って私の頬に手を伸ばした。

「かわいいから、ついからかいたくなるんだよ」

「そ、そんなの・・・!」

反論しようとすると、頬に触れていた彼の指が、私の唇を優しくなぞった。

あたたかな感触。

向けられた視線から、私は目をそらせない。

「まあ・・・どんな里佳でも、オレは好きだよ。

昨日の里佳も、今日の里佳も」



私はまた、いとも簡単に彼に魔法をかけられた。

優しく向けられた、彼の眼差し。

その瞳は、どこまでも愛しさに満ち溢れているようで、私は胸をときめかせる。

永遠に解けることのない、私にだけかけられる、特別な彼の魔法。

夢のような一日が終わっても、夢のような日々は、これからもずっと続いていく。

私は幸せな気持ちに満たされて、はにかんだ笑顔を彼に向けた。



* * * E N D* * *





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