守ってダーリン!
激突されてよろけた私は、はっと我に返ると、市谷さんの胸に顔をうずめるようにして寄りかかっていた。

「す、すいません・・・!!」

すぐさま離れようとしたけれど、反対に、市谷さんは私の腰を抱き寄せる。


(!!)


「・・・大丈夫?」

市谷さんの問いかけに、コクコク、と、無言でうなずく。

どうしたらいいのかわからず、身動きが取れない私は、そのまま、彼の胸に顔をうずめる。

「里佳さんは、ほんとに危なっかしいな。」

優しい声が耳元で聞こえた。

それに重なるように響く、市谷さんの心臓の音。

私の胸は、壊れそうに拍動を続ける。

「里佳さん。」

彼の手が、私の頬に触れた。

そのぬくもりに顔を上げると、二人の視線が絡まった。

市谷さんの顔が近づき、唇が触れ合いそうになった瞬間。


ブブブブブ・・・。


彼の胸ポケットのスマホが震えた。

「・・・。」

「・・・。」

二人の動きが、ピタリと止まる。

「・・・ごめん。」

そう言って、市谷さんは私から手を離すと、胸ポケットに手を入れた。
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