博士と渚くん
練習がお開きになったのは午後8時。
途中で抜ける子もいたけど、多くの子が最後まで残っていた。
「久しぶりに疲れた…」
明日は筋肉痛確定だ。運動不足万歳。
「お疲れ様でした」
スミレちゃんはキラキラした笑みで私の隣に座った。若いっていいな。
「……」
「……」
何で隣に座ったのかわからないけど、スミレちゃんは何も話さない。
大人としてはこの微妙な空気を払拭するために無難な話題を提供するべきなのかもしれないけど、私みたいなコミュ障には無理難題すぎる。