Once in a blue moon
出会いは必然 as 周の場合
この出会いは、神様がくれた必然だったって俺は思う。


1月6日 深夜 as周(しゅう)の場合


『あぁ、寝れやん。』


周は、関西の理系大学に通う三回生。今は冬休みだから、実家に帰省してきたわけだが、一人暮らしでの生活リズムがぬけず、夜なかなか寝れない生活を送っていた。もちろん家族は、もう寝静まっているわけだが....


『しゃぁない。チャットでも行くかなぁ』


チャットは、一人暮らしの寂しさと暇つぶしを兼ねて、去年からしてた。なによりも、今まで出会ったことがなく、一生出会うことがないかもしれないタイプの人と、会うことができる魅力に、俺は惹かれてた。


『えぇっと...。

さつき、 いちじく、 アジサイ 、緑茶....

今日は誰も知り合いおらんなぁ。

まあ 当たり前か。こんな時間やし』


部屋の時計は既に2時をまわってた。


ふと俺の頭には昔、片思いしてた女の子のことがよぎってた。


笑顔が綺麗な子に俺は昔片思いをしてた。

彼女は、隣のクラスにいた女の子でパッと見た感じは、まあまあ美人といった程度だった。しかし、よく笑い、顔をクシャッとした笑い方なのに、笑顔が綺麗と感じる子だった。
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop