君と指切り〜桜
ノリとは4年の時に半年間付き合った。
半年間でピリオドをうってしまったのは僕の方からで
それは彼女を傷つけないため…
カッコつけた言い方なら そうなのだが。
僕は彼女と向き合ってなかった。
彼女が僕の家に来たときに
ナツの写真を仕舞ってくれと言われた。
<過去に囚われないでほしい、今は私を見て>
そう言って泣いた。
だけど
<それはできない忘れちゃいけないんだ>
そう言い返した。
何時までも、ナツのことを憶えておきたくて
写真を飾っている僕は女々しいのだろうか?
でも、この想いだけは譲れなかった。