女総長、いざ参らん!
拾肆 正体
私は土方の部屋を出たあと自分の部屋へ向かった。
廊下を歩いていると縁側に座っている沖田を見つけた。
その姿は決して元気ではなくどこか疲れてるように見えた。
私は沖田のほうに向かって歩く。
すると、沖田が気付いたようでこっちを向く。
沖「あ、裕紀ちゃん。土方さんに怒られましたか?」
沖田は笑顔で言った。
だが、その笑顔はなんだか悲しいものだった。
裕「怒られてないですよ。」
そう言うと沖田は驚いたような顔をする。
そんな沖田に私は聞く。
裕「隣いいですか?」
沖「あ、はい。いいですよ。」
返事を聞くと私は沖田の隣に腰を掛ける。