いろはにほへと
≪それではリクエスト曲の紹介でーす!泣きウサギさんの気持ちをまさに表わしていると言える、この一曲。ルーチェで、『泣き空』≫




流れてきた曲のおかげで、傾げた首は、元の位置に戻った。



脚立のてっぺんに腰掛けて、叩きもリズム良く動き出す。






なんだろう、この曲。



聴いてて、とても心地が良い。




だけど詞(ことば)の感覚が知らない事ばかりで、私には掴むことができない。




それにしても、良い、声だな、この人。




「あ、涼しい…」



うだるような暑さの中に、一陣の風が舞い込む。






姫子さんの大きな屋敷で、大好きな一人を満喫。



のどかな田園風景、澄んだ空気、静かな時間―






それを―。






バタバタバタ!!!!






「待てこの~!!!!!」




ガラッピシャン!タタタッ!





「あっちの方行ったぞー!!!!」





ぶち壊す、見事な騒音。






「何事でしょう?」






私はまた叩きを掛けながら、首を傾げる。
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