いろはにほへと
トモハルと、私は決して交わることがない。



お互いが平行の道を走っている。




赤茶けた髪の毛も。



琥珀色に透ける瞳も。





屈託なく笑う所も。





たまに突拍子もない行動をする所も。






最初は戸惑ったけれど、心地よかった。





だから、夏が終わるのが少し怖い。




きっと、トモハルのことだから、後腐れなく去っていくだろう。





来た時と同じように。




そしたら、私はもう二度と、トモハルのような人間とは一緒にはならない。




だって、違い過ぎるから。




この夏は夢を見ているみたいに過ぎていくから。




やっぱり、青柳さんに可愛いなんていわれて浮かれてた部分があったのかもしれない。





もしかしたら、トモハルの隣に居るのも板についてきたのかも、と、心のどこかで期待していたのかもしれない。





だから、あんな可愛い女の子が居て、ガツンと殴られたような気持ちになった。




現実を見ろ、と。



何度も思う所はあったのに、自分の感情がトモハルに向いてることを認めるのが嫌で、考えないようにしていた。

馬鹿馬鹿しいと思い込もうとした。



それが、あの女の人の出現で、一瞬にして崩れ去った。




―自惚れてたのは、自分の方だ。











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