元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
紅羽、俺と倉片先輩と仲良く!って言っていたな。
それを思い出した途端、俺の中でパズルのピースが全て当てはまった。
紅羽に2回もビンタされた理由が、ようやくわかった。
俺、紅羽の前で堂々とクラスメイトって言ったじゃん。
大切で大事な、彼女のことを―――。
紅羽はどう思ったのだろうか?
俺を軽蔑した?
嫌いだと思った?
―――だから叩かれたんだ。
俺、最低なことしているじゃん。
紅羽に凄く辛い思いさせているじゃん。
・・・最低、最悪。
たった1人の彼女でさえも大切にできない俺が、嫌になる―――。
俺はそっと紅羽の髪をなでた。
スーッと指が通る。
「・・・ごめん、紅羽」
でも大丈夫。
大切な気持ちを再確認出来たから。
俺はもう、
大切な人を失いたくないんだ。