冷たい手
ダイチは、あの雨の中。彼女が独りぼっちに見えたのだ。

そしてダイチは、自分も独りぼっちに見えた。
そんなことを考えているうちに、ダイチの家に到着した。
自宅の地下にある駐車場に車を止め、エンジンを切った。

彼女はちゃんと毛布をかぶって寝ているだろうか?
それとも、怖がって小さくなっているだろうか。
自分をどう思っている?
自分はただ、彼女の一時的な避難をさせただけ。彼女もそれはわかっている。


彼女が一緒に暮らしてくれたら、残りの人生は独りではないのかな。
いや、朝になれば彼女は帰るだろう。
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