あまのがわ



チラチラと見ていたあいつが立ち上がった。


え?何事?

そう思ったけど私に関わることじゃないのは明らかだからシカト…!?

ど、どんどん近づいてくるんだけど…!



私の前で止まったその人を
思わず本そっちのけで見上げる。



その人は有り得ないことを言った。




「ねぇ。今日図書館いかない?
オススメの本、教えて。」







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