生意気な後輩とドSな先輩と優しい幼なじみ


「遥、そんなに心配なら体育館まで女連れてこさせんな。邪魔だ」



部長さんは眉をひそめながらさっきとは違う冷たい表情を見せ微笑んだ。バスケ部の部長…かなり怖い。


「すいません、部長も部室に女の子を連れ込まないでくださいね…お疲れ様でした」



遥は微笑みながら部長さんに言うと私を連れて玄関まで行った。




「遥、ごめんね!!私の生で部長さんと喧嘩になっちゃって!!!」



遥に深く頭を下げながら謝ると遥はなぜか笑っていた。


「華…っ、喧嘩なんかしてないよ?」


お腹を抱えながら涙目になりつつかなり爆笑された。
謝った自分が馬鹿馬鹿しく思えてしまい遥に逆ギレをしてしまった。


「なっ、なんで笑うのよ!!いいもんっ!今日は1人で帰るから!」


遥に向かってべーっと舌を出して靴を取り出し帰ろうとすると遥が少し焦った顔で私の鞄を軽くひっぱてきた。
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