初恋ノ音色 〜海ハ今日モ唄ウ〜




ひかるはふと、窓越しに青く澄んだ空を見上げた。


「…ひか…」

「へへ…即興で歌ってみた」

「……上手だよ!!作詞作曲しちゃうなんて、ひかるすごいよ!!
歌手になれるんじゃない?」

「作詞……とか…そんな、大袈裟だよ。ただ、思ったことを歌っただけだよ」


どこか、切ない瞳で話すひかる。



どうして、このとき気付けなかったんだろう?


この歌は

この唄は

この歌詞は…



ひかるの

思いを唄った


唄だってこと。








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