オオカミシェアハウス
「あ、はい、さっき…」
「馬鹿のことは放っておいて、早く中へ入りなさい」
「馬鹿ってなんだよ!ちゃんと説明しろよ!―こいつが一緒に住む、ってどういうことだ!!」
―え?入谷くん、今、一緒に住むって言ったよね。
…ということは、もしかして―
「…知り合いみたいだから、紹介の必要もなさそうだが。佑真、花菜は今日からここに住むことになった。家のこと、色々教えてやれ」
そのときの私と入谷くんといえば、驚愕というレベルではすまなかった。
「…はああああああああ!?」
また、入谷くんの叫びが響いたのだった。