オオカミシェアハウス





そして入谷くんの淹れたお茶とプリンを片手に私たちは雑談を始める。


高校の話だとか夕食の話だとか、そんな話をしていると、私は隣に目が行った。


このテーブルは4人掛けで、私の向かいに桐山さんと入谷くんが、そして反対側に私とロワが座る。


そういえばいつもロワが座っているけど、本当はここにも住んでいる人が座るんだよね…


「あの、桐山さん」


気になった私は口を開いた。


「ん、なんだい?」


「私、まだもう1人の住人の方にご挨拶してないのですが…」


ご挨拶も無しに住んでいるのは失礼だろうから、一度くらいは挨拶したいのだが…




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