No title

あれからどの位の月日がたっただろう…

カーテンを開け久しぶりに窓を開けた。
外は赤からピンクに染まり始めたくらい月日が経っていた。

俺は今日無事に退院することができた。
先生は奇跡だと喜んでくれたが俺はあまり嬉しくなかった。

入院中に変わった事
【僕】ではなく【俺】と呼ぶようになった事。
あとは…あの子があれ以来、来てはくれなかった事。

そして今の状況は最悪。
親は入院中に俺を見捨てた。
身内はとうに死んでいるため行く場所がない。

そんな俺を憐れんでか俺の担当医の 神崎さんが俺を引き取ると申し出てくれたらしい。
今は行くところもないわけで神崎さんに甘えるしかないな。
神崎さんと暮らし始めて1日がたった。

決まりを作った。

1 苗字は神崎と名乗ること。
2 親と子だと思うこと。
3 遠慮しないこと。

この三つだった。
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