【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
その間に隼が由香里さんの部屋へ来た。
当然由香里さんは怒り、部屋に入るのを拒否した。
でも、それすら聞かずに私の腕を掴むといいから来いとばかりに抱きあげ
「菫頼む」
そう由香里さんに言葉を残して部屋へと連れ戻された。
そっとおろされても俯いている私の顔を隼に向けさせると
「泣かせて悪かった。あんな言葉を言わせて本当に悪かったと思ってる」
視線すら合わせようとしない私に心底困っているような声が聞こえるが
私はもっと何日も何日もそんな思いをしてきた。
「なぁ結衣」
抱きしめようとした手を振り払った。
「触らないで」
自分でもびっくりした。
本当にびっくりした。
隼もすごくびっくりしたみたいだ。
「そんなに怒ってるのか」
「怒ってる」
私の言葉には大きな溜息を零した。