俺、お前以外は愛せないから ~私とアイツの仮面舞踏会~
あるわけないじゃんっ!




「えっ?すみれみたいな、いい女と同じ屋根の下だったら、もう、手をだしてると思ったんだけど」





うーんと実宝が首をかしげる。





「ま、向こうは日本一って言っていいぐらいの金持ちだからね」





「うん。でもね、爽って、めっちゃムカつくし、変なやつだよ?」





「ははっ。そーなんだ。でも、すみれが素でいる男の人って、初めてだよね。お兄さんに怒られないの?」





お兄さんと言う言葉にピクリと反応をしてしまう。





「バレたら怒られると思うなぁ……」





シスコンな兄は絶対に許してくれなそう……。





「ま、大丈夫でしょ。逆にお兄さんの方が頭上がらないんじゃない?」





「そうかもね」





二人で笑い合ったとき、




『リーンリーン』





と、時計台の鐘がなった。





あと15分で授業が始まる。





「じゃあ、先に行ってるね」





と手をふって、私は教室に向かった。
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