好きになった瞬間
 



もう戻れないと知りつつ、俺はその色香漂う唇へと――・・・俺のそれを重ねた。




「っ…んぅ…」


彼女が鼻から甘い吐息を出した。

それだけで今の俺は昂り、高揚する。




嗚呼、堪らない…




「んんっ…ふぅ…」


先程よりも強く求めて、唇に吸い付く

チュックチュッと淫猥な水音が俺の部屋に木霊する。





今まで大切に、大切に、守られ育てられてきた果実を貪り食う獣の気分だ…





その果実はどこまでも甘く、そしてどこまでも俺を虜にした…






自然と俺の口元は笑みを浮かべていた。




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