愛しき日々へ



外に出ると、もう外は夕焼けに染まっていた。

「ここら辺にどこか話せる場所ってあるかな?」

「……ファミレスなら。」

「じゃあ、そこで。」

そういいながら2人で夕焼けの道を歩き、笹木さんとファミレスに入ると席に座る。

一体何の用だろ。

不審に思いながらウエイトレスの案内した席に座り目の前にいる彼を見る。

「何か食べるかい?」

「いや、いいです…。
あの、笹木さんは母とどういう関係なんですか?」

「………そうだね。砂羽くんには知る権利も選ぶ権利もあるもんね。」

笹木さんの意味深な言葉に思わず眉を寄せた。



選ぶ、権利…?




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