愛しき日々へ




「………え、っと。砂羽くん、だよな?」

紅夜が驚いたままでそういってる。

僕もいまかなり驚いた。

「そうですけど…。」

「これは、また…化けましたね。」

思わずそういうと、彼は不機嫌そうに眉を寄せて僕たちを見た。

そんな表情も彼がすると綺麗に見える。

白っぽい金髪の髪はサラサラで、男にしては大きな青い瞳は烈譲りなんだろうが烈の黒に近いダークブルーよりも明るく鮮やかな青だ。

顔は小さいし肌は白いしこういうのを中性的な美人っていうんだろう。

「いや、悪い意味とかじゃなくて…。
つーか、お前さん昨日はフードにマスクだったよな?」

「マスクは喉痛めてたからで、フードは日焼け予防ですけど?」

日焼け予防…なるほどそういうことだったのか。

納得すれば、次は2人のオムライスに目が行く。

なんか、僕も食べたいんだけど。

そう思いながら砂羽くんを見れば彼は少し困ったような表情を浮かべて

「………20分あれば作りますけど?」

そういって僕たちの反応を伺うように目線を向けた。



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