心を全部奪って
同じ思い
午後からは、ハッキリ言ってあんまり仕事にならなかった。


俺の部屋にいる朝倉が気になって気になって。


そんな感じだったから、足早に取引先をまわり、18時には会社を飛び出した。


帰りの地下鉄。


俺の心の中は、ドキドキと不安が半々だった。


朝倉は基本素直な子だけど、一方で頑ななところがあるから。


俺の説得に耳を傾けてくれるか心配だ。


でも、これから会えることがやっぱりすごく嬉しくて。


出来れば毎日でも会いたいから。


俺の営業能力を最大限に生かして、最高のプレゼンをしてやるんだ。


あぁ、緊張する。


どんな大口の契約より緊張する。


こんな俺って、


変なのかな?

< 303 / 370 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop