本当の私と恋

時計を見るともういい時間になっていた。

『霧島さん…今日は楽しかったです。
　あの二人が付き合い始めたならまた会う機会があるかも知れませんが…
　何かであったらまたよろしくお願いします』

私は、当たり前のように挨拶をして別れを告げようとした。

「美咲ちゃん…
　美咲ちゃんは俺のこと、あいつの友人って感じでしか見れないのかな？
　あいつらはあいつらで、俺らは俺らで会うっていう選択肢はない？」

『・・・・・・っえっっと、それはどういう意味なのでしょうか？』

「そのまんまの意味だけど…
　あいつのおまけみたいのじゃなくて、俺と約束をして会うってこと」

霧島さんの言いたいことは何となく理解できたけど…
それって私とデっデートしたいってこと？？？
ってそんなことはないか…

きっとたまには私みたいな変わりものと会ってみたいってことだろうなぁ。