SweetS Time ~君は果実~
体が熱くなって、もっと一樹に近づきたいと思った。
一樹ならこの熱をなんとかしてくれる。

フローリングの床についていた両手を一樹の首に巻きつけ、高さを合わせるように膝立ちになる。
ぎゅっと引き寄せて、ぐっと近づく。
厚く逞しい硬い胸板に、柔らかな胸が押し潰されるくらいに。

続く深いキスに、大胆になっていく理子の舌が、一樹の口内に誘われていく。

「………!」

一樹の舌に吸われて全身に甘い痺れが走ると、体からすっかり力が抜けてしまった。すかさず理子の体を支えるように、一樹の力強い腕が腰に絡みつく。

唇を離した一樹が、上気した理子の表情を見て満足そうに笑う。

「味、わかるよ。甘い」

甘く掠れた声。
理子は完全にとろけた。

キスを重ね、ふっくらと濡れたみずみずしい唇。
それはまるで食べ頃の甘い甘い果実。


この先にあるのはもっと甘いSeet Timeーーー。



君は果実。



END.



~あとがき ~


こちらでは本格的な? 初短編作品になります。
以前、公開していた作品だけど内容を少し変えての公開です。

ギャグも入れつつ、糖度高めに頑張りました。

いかがでしたでしょうか?
気に入ってもらえたら嬉しいです。
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