28才の初恋
 大樹クンが私と視線を合わせてくれなくなってから、既に三十分が経過しようとしています。
 私の心の中には寒風が吹き荒び、仕事も手に付かないような状況であります!

……だが!一つ名案を思いついた!

 これは極めて重要なミッションである。
 このミッションの成功いかんによって、今日の仕事が終わってからの充実度が大きく左右される。

 慎重に、扱ったことはないけどダイナマイトを触る時のような繊細さをもってコトに向かわないといけない!

 そのミッションの作戦名――。

 『大樹クンの写メゲット大作戦!!』だ!
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