28才の初恋
――ああーっ、しかしっ!!

 やっぱり、今日のシチュエーションは惜しかった!
 もう少し強引に誘っておけば、大樹クンもそれに流されて部屋でお茶くらいは飲んで行ってくれたのではないだろうか?

 そう考えると、やはり悔しい気持ちになってくる。

「ああ! いつか絶対に恋人にしてやるんだからねっ!!」

 特注で作った、大樹クン抱き枕に顔を埋めながら悶える。

「ギョギョギョギョ!!」

 私の叫び声に、きーちゃんが何か返事をするような叫び声で応えた。
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