28才の初恋
 昼休みさえスルーして仕事に励んださ!

 時刻は終業時間を残り一時間となった頃。
 私に課せられた仕事は残り僅か、というかほぼ終わりとなろうとしている。

 人間、死ぬ気になれば案外と何でも出来るものだ。
 これで……大樹クンの歓迎会に参加できるよっ!!

「ただいま戻りましたー!」

 オフィスの入り口から、何よりも嬉しい声が響く。
 言うまでもない!大樹クンが外回りを終えて戻ってきたのだ!!
 仕事は片付いたし、大樹クンは戻って来たし。
 しかも今日は仕事が終わっても大樹クンと一緒に居れる。
 
――もう、私の精神ゲージは満タンだぜ!!
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