あの丘の上で【下】


それでも、高瀬さんはピクリとも動かなかった。


「雪菜!」


いきなり、横たわった高瀬さんの隣に、高瀬さんが現れた。


…高瀬さんのドッペルゲンガーだ。


「皆さん、回復の能力はもう使わないで下さい。
…私の本体は、もう、動けません。
…植物状態のようなものですから。」


「雪菜…」


「お別れをさせて下さい。…永遠のお別れ。」


そう言って、微笑んだ。

< 124 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop