壁ドン……しちゃいました!?



――ドン



えっ?う、うわっ……!!かっ、顔ちかっ……。


壁にもたれかかっていた彼まであと10センチぐらい。


壁に全体重をかけているわたし。必死に起き上がろうとするけど、上手く力が入らず起き上がれない。



っていうかこれ世間で言う壁ドンじゃない!?


何が面白くて、わたしから……こんなシチュエーションに……!!



「ごっ……ごめんなさい!!」

そう下を向いて小さく叫ぶと



「ぶはっ」


彼は人目も憚らず大きな声で爆笑し始める。



「なにプレイだよこれっ……!!

彼女から壁ドンとか……」


「ちっ、違うの!!どっドキドキして欲しくて!!」

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