気づけばキミと恋に落ちて
なに、その自信。確かに、あなたに一目惚れはしましたよ?


だけど、連絡なんかしない。お礼はちゃんと言ったし、ゴハンなんかおごる必要ないもん。


「待ってるだけ、ムダですよ。連絡なんてしませんから。じゃあ、さようなら」


今度こそ、わたしは拓篤から離れ、やっさんのいる部屋へと向かった。


もらった名刺は、あとで捨ててやる。


連絡なんかしないんだからっ。


「やっさん、遅くなってごめんね」
「あ、はるちゃん。お帰り」


ちょうど歌い終わったところなのか、やっさんはメロンソーダを飲んでいた。


「はるちゃん、似合ってるね。ソレ」
「え。そう…?わたし、普段こういうの着ないから…」


そう。いつもはパンツスタイル。


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