気づけばキミと恋に落ちて
スカートなんて、冠婚葬祭の時しか穿かないから。


「そうなんだ?店長さん、センスいいんじゃない?ゼッタイ、はるちゃんそういう服がいいよ」
「あ、ありがとう…」


素直に褒められると、やっぱり嬉しい。


せっかくもらったんだ。休日、出掛ける時は、この服を着てみようかな。


「で、なんかあった?」
「え、なにかって…?」
「いや、ココに入ってきた時のはるちゃん、怒ってたようにも見えたから」
「あ……」


ヤダ。顔、笑えてなかったの?わたし…。


「オレでよかったら聞くよ?」
「う、うん…」


どうしよう、やっさんになら言ってもいいかな。


もしかしたら〝サイテーだね。そんなヤツに連絡なんかしなくてもいいよ〟って、言ってくれるかもしれないし。


そう思って、さっきあったことを、わかりやすく話してみたんだけど……。


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