気づけばキミと恋に落ちて
そして目が合ったわたしたち。拓篤も驚いたんだろう。


一瞬、目を大きくさせた。けど次の瞬間、拓篤の口元がニッと上がった。


あぁぁ…。わたしとしたことがっ。


ゼッタイ、見つめてたことがバレるっ‼︎


なんてことなのっ…。けど、すぐに降りる駅に着き、拓篤はイチバンに降りて行った。


それに続くように、わたしも急いで降りた。


「はぁっ……」


小さな溜め息を吐いて、会社へと向かう。


わたしに気付いた拓篤だったけど、当然のことながら待ってるなんてことはない。


って、なに期待してんだか…わたし。


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