気づけばキミと恋に落ちて
先週はグッスリ寝てたから、イライラしちゃってたけど、今日は寝不足すぎて、イライラすることすら起こらない。


鍵を開けると、やっぱり陽ちゃんで。


「はーるっ‼︎って、どうしたよ。そのヒドイ顔」


やっぱり、ヒドイ顔だよねぇ…。


鏡見てないけど、わたしにもなんとなく想像はつくよ。


「なんだか寝付けなくて、ほぼ寝てないの…。そういうことだから、朝は作れないよ。ごめんね、陽ちゃん…」


ヨロヨロと壁に両手を這わせながら、歩いていく。


「大丈夫かよ、ほらっ」


そういう陽ちゃんは、わたしの腰をグイッと抱き寄せ、ベッドまで連れて行ってくれた。


「陽ちゃん、わたし眠れないんだってば…」
「誰が、一人で寝ろって言ったよ」
「ん?なに?」


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