気づけばキミと恋に落ちて
彼氏のフリ…?拓篤が…?


そんなの頼めるわけがないよ。だって、そんなことお願いしたら……。


「ううん、いい。いらない」
「なんでだよ」


一気に不機嫌にならないでよ…。


「言いたくない」
「あ?言いたくない、だと?」


ちょ、怖いっ。そんな目で、睨まないでよっ。


今更だけど、チラリと部屋を見回せば、大きなベッドがある。


言わないからって、押し倒されたらどうしよう…!!


それだけは、ヤダっ!!


「……っ、わたしあまり恋愛したことないのっ。そんな彼氏のフリなんかしてもらって、拓篤のことスキになったら困るもん…」
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