気づけばキミと恋に落ちて
そう思うと、ドンドン顔が真っ赤になっていくのを感じる。


「はーるーるんっ」
「わっ‼︎」


冷やかすように、わたしの名前を呼び抱きついてきた留里ちゃん。


もうちょっと普通に、声かけてくれないかな…。


「ちょっとちょっとー‼︎見せつけてくれんじゃないのー‼︎」


そう言って、わたしの二の腕にコブシをグリグリと押し付けてくる。


「留里ちゃんっ、痛いですってばっ」
「あー、ごめんごめん」


軽く謝るとパッ、と離れた留里ちゃん。


「それにしても、ヤバイよね」
「え?なにがですか…?」


ヤバイ?わたしのことを、言ってるの…?


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