気づけばキミと恋に落ちて
「オレは、はると違ってその気になればスキなオンナ落とせるから、ご心配なく」


な、なにこの弟…。ねぇ、陽ちゃんこそ〝タラシ〟に見えてきたんですけど…。


結局二度寝はできず、軽く化粧をすると買い物に出る。


陽ちゃんも実家から出ていて、わたしの家の近くで一人暮らしをしている。


最初は一緒に暮らそうかとも言ってたんだけど、陽ちゃんに彼女ができたら悪いなと思って別々に住んだんだけど、このように休みの日は、わたしの家にいることが多いから、別々に住む必要はなかったのかもしれない。


歩いて五分くらいのとこに小さなスーパーがあって、いつもそこで食材を買い揃える。


だいたい土曜日は陽ちゃんがいるから、鍋にすることも多くて迷わず鍋の材料をカゴに入れていく。


今日はキムチ鍋にしよう。明日のお昼は、パスタで夜は生姜焼きでいいか。


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