私の騎士は陰陽師君
「ん、じゃあ私もそろそろ帰るよ」
私は荷物を持ち、立ち上がった。
結局、エレナには今日は
会えなかったな…。
マスターは
「ああ、帰り道気をつけてね。
最近は変な輩がいるらしいから、
1人で返すには少し、
抵抗があるんだけどね…」
と少し眉間に皺を寄せながら、
入り口まで私を送ってくれた。
「それじゃ、また今度」
少し薄暗い、曇天の夕方。
私はマスターの言っていたことを
気にして、人が多い道を
通って帰ることにした。
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