あたしの執事様☆
コンコンッ


「失礼します」


〔入れ〕


お父様の声が聞こえる



はぁーー…


「お父様。」


〔わざわざ呼んですまなかったな〕


じゃあ呼ぶなし!

とも言えず…



「いいえ」



〔今日はお前に紹介しようと思ってな〕



「なにをですか?」



〔お前の執事。〕


はぁ???

執事って…汗


また変なじじいじゃ汗


〔心配すんな。〕

〔お前にぴったりの執事だ。〕


「はぁ…汗」


〔入れ〕


『失礼します。乃愛様に仕えることになりました 髙野隼人です』


イケメン…


いけない!いけない!惑わされちゃダメよ!


私に執事は必要ないんだから!



「お父様。私に執事を?」



〔そうだ。なかなかのイケメンだろ?〕


そりゃあ、確かにイケメンだけど…



「私に執事は必要ありません。」



そうよ!必要ないんだから!



〔ほぉ…必要ないと?一人で朝も起きれずメイドに起こされ、一人で制服にも着替えれない馬鹿が?〕


はぁ?この私に馬鹿と?


「馬鹿じゃないわ!一人でできる!」


〔ふんっやってみやがれ。とりあえず隼人は乃愛の専属執事。〕


このじじい…


〔じじいじゃねぇ。まだ26だ。〕


心読みやがった!



そう。私のお父様は26歳。


お母様は私を産んですぐに亡くなった


でも、お父様は私を育ててくれた


私を愛してくれた


イケメンの自慢のお父様だ。


けど!



「執事なんていらなぁぁぁぁいいいいいい!」


〔隼人。よろしく頼むぞ〕



『はい。旦那様。』



そんなこんなで



今日から私に専属執事がつきました。
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