ナミダ






それから数ヶ月リハビリをして私も学校生活を普通にして、理事長としての仕事もして
変わったことといえば私と先輩が恋人になったことくらい…



それと兄様が帰ってくる



「純!!
お兄さんの荷物これだけー?」


先輩が病室から叫んでた
「それだけー
ありがとー
、兄様ー手続きすんだんで来てくださーい」



慰謝の人と看護師に囲まれてる兄様に向かって叫ぶと
「はーい
いつもごめんねーゆめー」



そう言われ頷きながら迎に来た車のドアを運転手が開け3人で乗り込んだ
すると


「あれー?
かい君ものるのー?」
なんて兄様が先輩に意地悪をいうと



「ダメですか?」
なんて不安気に聞くから
私が


「兄様も意地悪ばっかり言わないのー」
そう言うと
いつものように


「父様がいない今は俺が父様替わりだよ
ゆめの彼氏をいじめたい年頃なのー」
なんて訳のわからないことを言う



皆で笑って家へと帰った
昔住んでた父様と母様との思い出の場所……
私はもう帰っては来ないと思っていたけれど、帰ってこれて凄く安心した



あの日………事故にあった日、病院からおばあ様の家へと行かされた



その後に南家に追い出されて1人孤独への道へと進んでいた


そう、思っていただけかもしれない……
私には、先輩も兄様もいつも傍にいた



知っていたつもりなのに1人不安になっていた
バカみたい………




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