~Special Short Story~
「このっ、陽こと悪く言うなぁっ!」
俺の目に映ったのは、ゴミ袋を振り回しながら横田達の中に向かう花音の姿だった。
「ちょっ、お前……っ」
「なーにが遊びだ!横田くんの告白なんか最初からお断りだっての!」
ゴミ袋を振り回して言い張る花音。
「そりゃーね、告白されて舞い上がったよ!?だけど、横田くんの告白を受ける気なんて全くなかったもん!」
「ハァ!?なんだよ、コイツ」
「こんっな最低な人からの告白に、ちょっとでも舞い上がったあたしがバカだった!」
「い、井上っ、ちょ!やめろ!」
ゴミ袋を振り回すのをやめた花音は、肩を上下にさせて横田の元へ近づく。
「ほら、謝って」
「は?」
「陽に謝って!陽のこと悪く言ったでしょ?ちゃんと謝ってって言ってんの!」
本気で怒る花音はあんまり見たことがない。だから、その顔と言葉はとても怖く見えた。
「お、お前調子乗んな……」
「調子に乗ってのはどっちよ」