【完】私の彼は純粋くん。


「琉李、かっこよかったよ!!」


昼休みになり、鈴の元に行こうとしたらクラスメートに声をかけられた。


「なんか見ててスカッとした!!」


「...ありがと。」


「何照れてんの。
お迎え来てるよ。」


暁実に呆れた声で言われ、慌ててドアの方を見ると


「鈴!!」


「一緒に食べるとか言っておいて何で来ないのよ!!」


あら、ちゃんと約束覚えててくれたんだね。


「別に、今日のお礼を言いたかっただけ。」


そういってそっぽを向く鈴のほっぺはリンゴのように赤い。


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