放課後は図書室で甘い時間を
「何で、先生はここにいるんですか。」
「興味ある?」
先生は、少し意地悪く微笑んでそう言った。
「あ、あるから聞いてるんでしょっ!!」
「じゃぁ、これから言う事は桜ちゃんと俺の二人だけの秘密ね。」
「……」
何なんだ…二人だけの秘密って…
そんな重要な事なの…?
「まぁ、ここは俺の隠れ家的存在。
まわりの女の子がわちゃわちゃついてくるから、大変でね。
ここは、今じゃ全く使われてないから、
はっきりいって誰も来ないっていう自信があるんだ。」
「…私が来ましたけど…?」
何か…先生の性格ってけっこうほわほわ
してる感じだな…。
落ち着くかも…。
…何て思ってみた。
「あはは、そうだね。桜ちゃんが来ちゃったんだもんね。でも、言ったでしょ?……二人だけの秘密。」
「…?」
「桜ちゃんだけはここの図書室に来ても俺は全然構わないよ?」
あぁ。私は、これからもここに来ても良いって事か…。
何か…認められた…?
認められる意味が分からないんだけど…。